御堂会館について

旧御堂会館

昭和36年、御堂会館オープン

御堂会館は1961(昭和36年)年、大阪大空襲からの戦災復興と同時に山門を兼ねて建設されました。18本の石柱に支えられた地下1階、地上5階の館内には1000人収容の大ホール、200人収容の南5階ホールをはじめ、様々な会場があり、講演会や展示会など広く利用され、大阪の文化の向上発展に貢献してきました。

しかしその後、阪神淡路大震災をはじめ全国で自然災害が相次ぐ中、建築から50年を経た御堂会館は、国が見直した「耐震基準値」を満たすことができず、経営の危機を迎えることとなったのです。 

御堂会館解体工事

御堂会館営業終了

現状を知るべく実施した耐震調査の結果、御堂会館は「震度7以上で倒壊・崩壊はしないものの、深刻なダメージを受ける恐れがある」ということがわかり、経営継続が困難となりました。 

もし仮に、耐震補強工事をしたとしても莫大な経費の回収に何年かかることかわかりません。仕方なく解体を検討してもこれまた耐震補強並みに経費がかかりますし、解体すれば何も残りません。ならいっそ閉鎖して置いておく?…莫大な維持費だけが残ります。

進むことも、戻ることも、またとどまることも許されない厳しい状況が目の前にあったのです。まさに「生き残り」をかけた決断を迫られたのでした。

積水ハウス不動産関西南御堂ビル

御堂会館建替工事

そんな中「土地活用」という話が湧き起こりました。

御堂会館のある山門の土地も何らかの形でお貸しして、有効活用していただけないものか…そこで定期借地権設定により60年後にはお返しいただくこととし、その間の資金を積立て、次世代に「難波別院本堂建て替え工事」を手渡すというのはどうだろうかと…一気に目の前が明るくなってきました。

その後有識者による委員会を立ち上げ、幾度も検討会議を繰り返したのでした。

御堂筋から見た山門の風景

御堂会館リニューアル

かくして大阪のみなさんに親しまれた「御堂会館」の歴史は一旦幕を閉じましたが、

2019年11月新たな山門として御堂会館がオープンしました。

「御堂会館」は規模は小さくなるものの、山門の一部となり、これからも生き続けます。

皆様是非これからの「御堂会館」をよろしくお願いいたします。